DevKitArm r23
入れてみたところ、rename関数でコンパイルエラーが出る様になってしまった。_rename_r関数がないのが原因みたい。自分では使っていないつもりでも、luaライブラリを使うとエラーが発生します。どのみち、rename関数は動作しないっぽいので(未確認)、luaライブラリをr23で使う場合はrename関数をコメントアウトしてリコンパイルしてください。
ライブラリ更新しろって？
プロファイリング
プロファイリングを簡単にできないかなーってネタです。
そんなの計測するソース書くだけだろ、とか思われた方には以下は読む必要ありませんが、暇なら間違いさがしでもしてみてくだされ。
いつもの様にgbadev.orgのforumを検索してみたところ、発見しました。
http://forum.gbadev.org/viewtopic.php?t=15120
ココを読めばできます。以上。
で終わりでもいいけど、おいらがたどり着いたところまで書いておきます。
用意するもの
・対象となるソース（無論、ndsファイルが作成できるもの）
・forumスレッド内にある以下のファイルをダウンロードします。
http://quake.drunkencoders.com/profiler/cyg-profile.c
http://quake.drunkencoders.com/profiler/cyg-profile.h
http://quake.drunkencoders.com/profiler/resolve
・後これ
cyg-profile-Sys.c(314)
最後のサンプルに上記のすべては含まれています。
cyg-profile.cとcyg-profile.hがプロファイラのソースとヘッダになります。
cyg-profile-Sys.cにはファイルアクセスのサブルーチンが定義してあります。
これらのソースをプロファイリングしたいプログラムと同じフォルダにおきます。
（というか、一緒にリンクされればどこにおいてあってもいいです。）
・perlが使えること
プロファイラの関数
このプロファイラから提供される関数は４つです。
プロファイラの初期化 ソースの最初に追加。
cygprofile_begin();
プロファイリング開始
cygprofile_enable();
プロファイリング中断
cygprofile_disable();
プロファイラの終了 結果をファイル(CYGLOG.TXT)に保存します。
cygprofile_end();
ソース、makefile編集
とりあえず、プロファイルしたいソースの最初にcygprofile_begin();とcygprofile_enable();を記述。
最後に、 cygprofile_disable(); cygprofile_end();を記述しておけばオッケー。
enableからdisableの間で呼び出された関数の実行時間が計測されます。
実行時間をはかるためにHBLANKをカウントする必要があるので、HBlank割り込みを定義
します。割り込み関数はcyg-profile_sys.cに定義してあります。すでに割り込みを使用している場合は、適宜修正してください。
ファイルに書き込みを行うので、libfatの初期化が必須となります。
main関数
irqSet(IRQ_HBLANK, HblankHandler); irqEnable( IRQ_HBLANK ); int ret = fatInitDefault(); cygprofile_begin(); cygprofile_enable(); ： 計測する関数 : cygprofile_disable(); cygprofile_end();
後は、Makefileやバッチファイル等を変更してコンパイルスイッチに以下のスイッチを追加します。
-finstrument-functions -mpoke-function-name
サンプルのMakefileを使用している場合はこんな感じ。
CFLAGSの定義指定ある最後に追加します。
CFLAGSN := $(CFLAGS) CFLAGS += -finstrument-functions -mpoke-function-name
HBlank割り込み関数がプロファイル対象になっていると、すべての時間が割り込み関数に加算されてしまう様なので、(HBlank割り込み関数が定義されている)cyg-profile-Sys.cはプロファイリングの対象から外します。
同じくMakefileであれば、こんな感じ。
cyg-profile-Sys.o : cyg-profile-Sys.c echo $(notdir $<) $(CC) -MM $(CFLAGSN) -o $*.d $< $(CC) $(CFLAGSN) -c $< -o$@
(この辺、かなりあやふやです。正しい方法を知っていたらこっそり教えてくだされ。）
ndsファイルをmakeします。
実行、整形
実機なり、エミュなりで実行します。
うまくいけば、rootにCYGLOG.TXTが作成されているはずです。
こんな感じ。
320967 02000ec8 1279 15504 15504 0 02000e78 1279 15476 15476 0 02000d8c 1279 15480 15480 5116 02000cfc 1279 15496 15496 5116 02000c6c 1279 15464 15464 5116 02000be0 1279 15432 15432 ： ：
CYGLOG.TXTはダンプなので、見やすい形に整形します。
ダウンロードしたresolve.plはperlのスクリプトです。
以下の様なコマンドラインで実行します。
(もちろん、perlがインストールされている必要があります。WindowsならActivePerlでよいかと)
>perl resolve.pl elfファイル CYGLOG.TXT > CYG.LOG
elfファイルはnds作成途中のファイルで、拡張子がelfのファイルです。
サンプルのMakefileであれば、buildフォルダに保存されています。
CYG.LOGファイルに、整形されたプロファイルデータが保存されます。
こんな感じ
starting up Loading symbols from ..\arm9\build\fmsxDS.elf ... OK Seen 1941 symbols, stored 1489 function offsets address calls ms ms/call ms/frame lowest stack highest stack function name 0x2020140 1 0.0636 0.064 0.000 15272 15272 InitMachine 0x201f76c 2 0.7634 0.382 0.001 14104 15240 createTouchMap 0x2007fa4 1 1.1450 1.145 0.002 15264 15264 InitMSX 0x20203b0 97 19.0840 0.197 0.032 13648 14920 LOG : : 0x2022efc 100 6.5522 0.066 0.011 13592 14864 copyGraph 0x2022e80 2400 224.3639 0.093 0.374 13560 14832 memcpy16 0x2022a80 2137 98.6005 0.046 0.164 13584 14856 fill 0x2022958 44712 569.9746 0.013 0.950 13528 14800 line 0x202265c 672 10.3053 0.015 0.017 13584 14856 drawText total time 57.98, 96.64 ms per frame, 10.35 fps done
タブで区切られているので、Excelなんかで見るとソートとかできてちょっと幸せ。
見方は、こんな感じ。(かなり適当)
address ... 関数の定義アドレス calls ... 関数が呼び出された回数 ms ... 関数が呼び出された時間(ms) ms/call ... 関数１回の時間(ms) ms/frame ... １フレームの関数の実行時間？ lowest stack ... スタック(謎) highest stack ... スタック(謎) function name ... 関数名
結局、何がわかるのか
・必要以上に関数が呼び出されていないか？（calls)
・１回の呼び出しに時間がかかりすぎていないか？(ms/call)
・どの関数に時間を多くとられているか？(ms/frame)
てなことが、わかると思います。
lowest stack、highest stackは謎ですが、スタックって言うとローカル変数(使用しているサイズとか)かな？
とりあえず、ココまで
今のところは、ココまでです。
プロファイラのソースを見た限りでは、関数のネストを処理しているっぽいんだけど、ネスト元の実行時間に反映されてないような。
もしかすると、最適化のせいかな？
間違い等あればご指摘ください。
サンプルプログラム
test_profile.zip(220)
※このサンプルプログラムは、2008年5月5日ごろにcvsから拾ったlibnds仕様になっています。古いlibndsではコンパイルエラーになると思われます。